- キーワード:wbc ラジオ
- トレンド発生時刻:2026年03月08日 19:00
- キーワードボリューム:10,000 中📈
2026年3月5日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が東京ドームで開幕した。
大谷翔平も出場する注目の国際大会だが、日本国内では地上波テレビで一切放送されず、Netflixが独占配信するという異例の事態となっている。
この状況を受け、Netflixに加入せずにWBCを楽しみたいユーザーがラジオ中継という代替手段を探し、「wbc ラジオ」というキーワードの検索が急増した。
Netflix独占配信の衝撃と「見たいが契約しない」36.4%
今大会のNetflixによる配信権料は、一説に150億円とも言われている。
民放連の早河洋会長(テレビ朝日会長)が「まったく想定していなかった」と述べたように(朝日新聞2025年10月20日)、日本の地上波テレビ局はNetflixによる独占配信権獲得に対してなす術がなかった。
共同通信の世論調査では、WBC視聴のためにNetflixと「新たに契約した・する」と答えた人はわずか4.9%にとどまった。
一方で、「見たいが契約しない」と答えた人は36.4%に上り、Netflixへの加入を避けつつもWBCを観戦したいと考えるユーザーが多数存在することが明らかになった。
Netflixは月額料金(広告付きスタンダード)を期間限定で498円(通常890円)に引き下げ、新規会員の獲得を図っているが、それでも加入に踏み切らない層がラジオ中継に注目したことが、「wbc ラジオ」トレンド化の直接的な要因といえる。
明石家さんまが「あこぎやな」と発言し話題拡大
3月7日、タレントの明石家さんま(70)がMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」(土曜午後10時)に出演し、WBCのNetflix独占配信について言及した。
「野球も始まってますけど。WBC。無料ちゃうねんな」
さんまは前日にNetflix実写版「ONE PIECE」シーズン2の試写会でNetflix関係者と会ったといい、そのやりとりを次のように明かした。
「あこぎやなって。はじめ無料や言うてたやないか」
「すごいよな。まさか、野球をネットフリックスでやるとは夢にも思わなかったからな、我々は」
さんまは2018年に公開された自身が企画・プロデュースしたNetflixオリジナルドラマ「Jimmy アホみたいなホンマの話」を通じてNetflix関係者とつながりがあり、当時は岡本昭彦・吉本興業社長から「ネットフリックスに入るんです」と言われても半信半疑だったと振り返った。
「10年経ったらこうなった。何もかも変わってきた時代で」
国民的タレントのこうした発言がリスナーやSNSを通じて広がり、「wbc ラジオ」の話題がさらに拡散する結果となった。
WBCは「MLBのショーケース」という構造的問題
今回のNetflix独占配信の背景には、WBCそのものの構造的な問題がある。
WBCの運営母体はMLBとその選手会が設立したWBCIであり、ルールもMLBに準拠する実質的にMLBが主導するコンテンツイベントだ。
前回大会で活躍した村上宗隆や岡本和真も今シーズンからMLBに移籍するなど、WBCは日本選手をMLBに売り込む「ショーケース」として機能しているという指摘もある。
さらに、NPB(日本プロ野球機構)は放映権を球団ごとに管理するため一括管理ができず、日本プロ野球を世界に売り出すコンテンツ戦略がまったくできていないという課題も抱えている。
韓国との対比が浮き彫りにする日本の遅れ
韓国では国内OTT・TVINGが競合サービスと統合し、Netflixに匹敵する規模を目指している。
今回のWBCでも韓国の全試合独占配信権を得たのはTVINGであり、韓国戦のみのサブライセンスを地上波テレビに販売するという対応がなされた。
一方、日本の民放テレビ局による国内OTTはFOD、TELASA、Huluなどに分散したままだ。
2022年にABEMAがサッカーW杯の独占配信権を獲得するという先例があったにもかかわらず、テレビ局側は十分な対策を講じてこなかった。
「wbc ラジオ」というキーワードのトレンド化は、単にラジオで野球を聴きたいという需要を超え、日本のスポーツコンテンツの視聴環境が大きな転換期を迎えていることを象徴している。
日本が準決勝・決勝まで勝ち進むほどNetflixへの新規流入は増え、OTTの視聴習慣はさらに定着していく可能性が高い。
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