- キーワード:宇連ダム 貯水率 豊川
- トレンド発生時刻:2026年04月10日 23:10
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愛知県東三河地域の主要水源である宇連ダムの貯水率が回復したことを受け、豊川用水節水対策協議会が2026年4月10日午前9時から節水率を緩和すると発表しました。2025年8月に始まった豊川用水の節水対策において初めての緩和措置となり、「宇連ダム 貯水率 豊川」がトレンドキーワードとして急上昇しています。
貯水率0%からの回復——3月17日の枯渇から34.1%へ
豊川用水の最大水源である宇連ダム(愛知県新城市)は、昨夏以降の記録的な少雨の影響を受け、貯水率が急激に低下しました。2026年1月の宇連ダムの降水量はわずか1ミリ(平年58ミリ)にとどまるなど極端な少雨が続き、3月17日には貯水率0%と完全に枯渇する事態に陥りました。もう一つの水源である大島ダムも3月26日には5.2%まで低下し、東三河地域の水不足は極めて深刻な状況となっていました。
しかし、3月下旬からまとまった降雨があり、ダムの貯水率は回復傾向に転じました。4月9日午前0時時点の数値は以下の通りです。
- 宇連ダム:34.1%
- 大島ダム:28.5%
- 豊川用水全体の総貯水率:43.2%
約8ヶ月ぶりの節水緩和——農業・工業用水40%、水道用水20%へ
水源ダムの貯水率回復を受け、独立行政法人水資源機構は2026年4月9日に節水率の緩和を発表しました。具体的な変更内容は以下の通りです。
- 農業・工業用水:50% → 40%
- 水道用水:30% → 20%
実施は4月10日午前9時からで、2025年8月の節水開始以来、約8ヶ月ぶりとなる初めての緩和措置です。それまで愛知県などは節水を段階的に強化しており、3月27日からは第7次として農業・工業用水50%、上水道30%という厳しい節水を実施していました。
「こんなに切羽詰まったのははじめて」——農家への深刻な影響
今回の渇水は、ちょうど田植えシーズンを直撃しました。大村秀章知事は3月27日付で県内の農業関係者に田植えの延期を要請する異例の対応を取っています。例年であれば田んぼに水が張られ、4月20日頃からの田植えを待つ時期ですが、今年は水不足の影響で田んぼに雑草が目立つ状況です。
「少ない水をいかに逃さないようにするか、こんなに切羽詰まったのははじめて」
こう語るのは、豊橋市多米中町で約1000枚(100ヘクタール)の稲作を行う米農家の福井直子さん(65)です。先月末にまとまった雨が降った際には、水を逃さないよう排出口を閉める作業に追われたといい、高齢者が多い農家にとって大きな負担となっています。燃料費の高騰など生産コストが膨らむ中、「水不足で不作となれば、経営にも大きな影響が出るかもしれない」と不安を口にしています。
市民生活にも影響——「恵みの雨」に安堵の声
渇水の影響は農業だけでなく、市民の日常生活にも及んでいました。豊橋市民からは「お風呂にまとめて入って、追いだきの数を減らしていた」という声が聞かれるなど、生活レベルでの節水を余儀なくされていました。節水緩和の発表と降雨を受けて、市民からは「本当に恵みの雨、ありがたい」と安堵の声が上がっています。
依然予断を許さず——平年の貯水率には程遠い現状
節水が緩和されたとはいえ、状況は楽観できません。豊川用水全体の総貯水率43.2%は、平年の約8割という水準には依然として程遠く、水源全体の総貯水量は平年の約半分にとどまっています。今後、田植えが本格化すれば農業用水の需要がさらに増加することも見込まれており、県などは引き続き節水を呼びかけています。
また、根本的な水不足対策として、佐久間ダム導水などの緊急対策の活用を求める要望書が中部地方整備局に提出されるなど、長期的な水資源確保に向けた動きも進んでいます。宇連ダムの貯水率と豊川用水の水事情は、東三河地域にとって引き続き最大の関心事となりそうです。
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