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- トレンド発生時刻:2026年02月15日 06:00
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2026年2月13日、ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート男子フリー決勝が行われ、鍵山優真選手(22歳、オリエンタルバイオ・中京大)が2大会連続の銀メダル、佐藤駿選手(エームサービス)が銅メダルを獲得しました。
ショートプログラム(SP)首位だった世界王者イリア・マリニン(米国)が最終滑走でジャンプを次々と失敗し、まさかの8位に大失速するという劇的な展開が、日本中に衝撃と歓喜をもたらしました。
日本勢はこの種目で5大会連続のメダル獲得、さらに3大会連続で2人が表彰台に上がるという歴史的快挙を成し遂げています。
マリニン大失速で一変した表彰台争い
フリーの結果は、多くの予想を覆すものとなりました。
SP5位だったミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)がフリーで198.64点をマークし、見事な逆転優勝を果たしました。
鍵山選手はフリー176.99点で銀メダル、佐藤選手は186.20点で銅メダルを獲得。
そして最終滑走で登場したSP首位のマリニンが、次々とジャンプを失敗する信じられない光景が広がりました。
リンク脇で見つめていた鍵山選手は、状況がのみ込めない隣の佐藤選手の体を揺さぶりました。
「メダルだよ!」
ジュニア時代から競い合ってきた盟友と、強く抱き合った瞬間でした。
なお、三浦佳生選手(オリエンタルバイオ)は13位という結果でした。
4回転フリップへの挑戦――「自分を超える」ための戦い
鍵山選手にとって2度目の五輪は「自分を超える」ための戦いでもありました。
フリーの自己ベストは4年前の北京五輪で出したもの。
今大会では「今の自分が持つ全てを出し切る」と、今季回避してきた4回転フリップを必ず構成に入れると決めていました。
4回転フリップはアクセル、ルッツに続いて基礎点が高いジャンプです。
昨季は多くの試合で構成に入れていたものの安定感を欠く原因となり、今季はここまで回避してきた大技でした。
強い思いで踏み切りましたが、体勢を崩して転倒。
この日の176.99点は北京五輪でのスコアに30点以上及びませんでしたが、鍵山選手は前を向きました。
「挑戦できたのは大きな成果。まだまだ強くなりたい」
18歳でつかんだ4年前のメダルを「フレッシュな銀」、ミスが続いた今回を「悔いが残る銀」と表現し、どちらもさらなる成長への糧にする覚悟を示しました。
足首骨折からの復活――4年間の苦難と成長
鍵山選手の2大会連続銀メダルの裏には、壮絶な4年間がありました。
2022年北京五輪で銀メダルを獲得した翌シーズン、左足首を疲労骨折。
2022-2023シーズンはGPシリーズを欠場しました。
北京五輪前からトレーニングやケアを担当する淺井利彰トレーナーと共に、ケガをしない体作りに着手。
具体的な取り組みは以下の通りです。
- 足首の可動域を広げるトレーニング(指を1本ずつ動かす、小さな骨を意識した動き)
- 3か月に1度のペースで採血し、カルシウム・ビタミンD・亜鉛などの数値を確認
- 食事を基本としつつ、不足部分をサプリメントで補う栄養管理
技術点を追った昨季から、五輪シーズンは持ち味のスケーティング技術を極める方針に転換すると、鍵山選手の表情は明るくなったといいます。
2025年12月のGPファイナルのSPでは、振り付けにない客席への指差しパフォーマンスも見せるなど、気持ちが乗った演技を披露していました。
「先シーズンは、そういう場面が一度もなかったのではないでしょうか。ノっている時は、自分に没入し、心からのガッツポーズが出る選手なんです」(淺井トレーナー)
「原点」富山のリンクに広がった歓喜
鍵山選手が初めてスケート靴を履いた富山市の富山スケートセンターも、2大会連続銀メダルの報に沸きました。
センターの入り口には「優真君 オリンピック2大会連続銀メダルおめでとうございます」と記したメッセージボードと写真が掲示されました。
鍵山選手の父で五輪2度出場の正和さんは2006〜10年、同センターの専属インストラクターを務めていました。
幼少期を知る上田朝子支配人は感動を語ります。
「とても感動した。あんなに小さかった優真君が2大会連続でメダルを取る選手になったことがうれしい」
当時正和さんの指導を受け、現在は富山市内のクラブチーム「アミュレット」に所属する橋詰高広さん(55)は、父子が抱き合って喜ぶ姿に「優真君にはこれからも日本のエースとして引っ張ってほしい」と期待を寄せました。
銀メダルの知らせを聞いて子どもを連れて訪れた山端陽子さん(46)は「富山と縁のある選手の活躍は誇らしい。ぐっと身近に感じる」と話しました。
怪我、重圧、そして復活。
4年間の全てが詰まった「悔いが残る銀」は、同時に鍵山選手のさらなる進化を予感させるメダルとなりました。
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