- キーワード:羽鳥慎一
- トレンド発生時刻:2026年03月08日 14:40
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2026年3月5日に開幕したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が、日本国内ではNetflixの独占配信となり、地上波テレビでの中継が一切行われないという前例のない事態が大きな話題を呼んでいる。
この歴史的な転換点を受け、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の司会者として知られる羽鳥慎一がトレンド入りした。
地上波テレビの凋落やメディア環境の激変が広く議論される中、その象徴的な人物として言及・注目されたことが背景にあるとみられる。
配信権料150億円——テレビ局が束になっても届かない金額
今大会のNetflixによる配信権料は、一説に約150億円とも言われている。
これはNHKと民放各局が束になっても払いきれない金額とされ、民放連の早河洋会長(テレビ朝日会長)は「まったく想定していなかった」と述べている(朝日新聞2025年10月20日)。
2022年にABEMAがサッカーW杯の独占配信権を獲得した先例があったにもかかわらず、テレビ局が十分な対策を取れなかったことへの批判の声も上がっている。
Netflixはこの機を逃さず、月額料金(広告付きスタンダード)を期間限定で498円(通常890円)に引き下げ、新規会員獲得を積極的に進めている。
日テレが「下請け」に——異例の中継制作体制
3月6日夜、東京ドームで行われた日本対台湾の初戦では、中継制作を日本テレビが請け負い、日テレの平川健太郎アナウンサーが実況を担当した。
地上波を持つ日テレがNetflixの「下請け」として中継制作を担うという構図は、テレビ局の立場の変化を象徴するものとして大きな波紋を呼んだ。
プレーボール前の始球式には、3月10日からNetflixで配信が始まる実写版「ONE PIECE」シーズン2の出演者が登場するなど、Netflixのプロモーション色が強い演出も話題となった。
さんまも驚愕「夢にも思わなかった」
3月7日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」では、明石家さんま(70)がWBCのNetflix独占配信に言及した。
「すごいよな。まさか、野球をネットフリックスでやるとは夢にも思わなかったからな、我々は」
さんまは2018年に自身が企画・プロデュースしたNetflixオリジナルドラマ「Jimmy アホみたいなホンマの話」以来、Netflix関係者とつながりがあるという。
「十何年前に入ってきて。(中略)何言うてんねん、アカンやろうなと思ってたら、10年経ったらこうなった。何もかも変わってきた時代で」
前日にNetflix実写版「ONE PIECE」シーズン2の試写会で関係者と会った際には、「あこぎやな。はじめ無料や言うてたやないか」とやりとりを明かした。
Netflixの日本市場戦略とテレビ局の構造的弱さ
専門家の分析によれば、日本のNetflixは世界的に見て特殊な市場だ。
2025年のNetflixにおけるオリジナルコンテンツの割合は、アジア以外の地域では70〜90%台を占めるのに対し、日本では約27.7%と極めて低い。
これは日本の視聴者が国内アニメや地上波ドラマを中心に視聴しており、それらが他のOTTでも視聴可能なため、Netflixの独占コンテンツによる差別化が機能しにくいことを意味している。
こうした背景から、WBCという国民的関心を集めるキラーコンテンツの独占配信権獲得は、Netflixにとって最善手と評価されている。
GEMパートナーズのデータによれば、Netflixは2023〜2025年にかけて年間1600億円超の売上規模に達しており、WBCがこの成長をさらに加速させるとみられている。
韓国との対照的な構図——日本に問われる「連帯」
韓国ではOTT・TVINGがWBC全試合の独占配信権を獲得し、韓国戦のみのサブライセンスを地上波テレビに販売するなど、Netflixへの対抗軸を形成しつつある。
一方、日本ではFOD・TELASA・Huluなど民放系OTTがバラバラのまま統合が進んでいない。
NPB(日本プロ野球機構)も放映権を球団ごとに管理するため一括管理ができず、日本プロ野球を世界に売り出すコンテンツ戦略が取れていないと指摘されている。
評論家の松谷創一郎氏は、野球もコンテンツも世界トップクラスの実力を持ちながら、ビジネスでは搾取される側に甘んじている日本の構造的問題を指摘している。
WBCのNetflix独占配信は、単なるスポーツ中継の問題にとどまらず、日本のメディア産業全体の転換点を示す出来事として、今後も議論が続きそうだ。
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