「脳外科医竹田くん」医療過誤事件で有罪判決

「脳外科医竹田くん」医療過誤事件で有罪判決
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  • キーワード:脳外科医竹田くん
  • トレンド発生時刻:2026年03月12日 14:00
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2026年3月12日、神戸地裁姫路支部で赤穂市民病院の医療過誤事件をめぐる判決が言い渡され、SNS上では事件を題材にした漫画「脳外科医竹田くん」がトレンド入りしました。

執刀医だった松井宏樹被告(47)に対し、禁錮1年・執行猶予3年の有罪判決が下されたことに加え、被害者家族の意見陳述や被告自身のSNS投稿の内容が注目を集め、漫画タイトルであるこのキーワードへの関心が急増しました。

目次

手術中に神経を誤切断――事件の概要

事件は2020年1月22日、兵庫県赤穂市の赤穂市民病院で起きました。

松井被告は当時81歳の女性患者に対し、腰椎の一部を切除する手術を執刀していました。

手術中、出血が多く患部が確認できない状況だったにもかかわらず、十分な止血措置をとらないまま医療用ドリルで誤って脊髄の神経を切断してしまいました。

この結果、女性患者は全治不能の両脚まひに加え、尿意や便意が感じられなくなる障害など重篤な後遺症を負い、現在も苦しみ続けています。

松井被告は業務上過失傷害罪で起訴され、2026年2月の初公判で起訴内容を「基本的には認めます」と述べていました。

判決の内容と法廷での攻防

神戸地裁姫路支部の佐藤洋幸裁判長は、松井被告に禁錮1年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

検察側の求刑は禁錮1年6月で、論告では視界不良のまま手術を続けたことについて「極めて基本的な注意義務に反しており、違反の程度も甚だしい」と指摘していました。

一方、弁護側は「助手をしていた上司の医師にも責任がある」として、「一人の医師だけの責任にするのは問題」と主張していました。

被告人質問では、松井被告は神経切断に至った原因について上司の吸引作業が不十分で視野が悪くなったと説明しました。

しかし検察側の質問では一転し、上司の作業は「直接原因とは別問題」と認める場面もあり、法廷での説明の矛盾が浮き彫りとなりました。

被害者長女の意見陳述と漫画「脳外科医竹田くん」

被害者女性の親族は、この手術ミスや松井被告が関わった他の医療事故を題材に、漫画「脳外科医竹田くん」をインターネット上で連載し、医療過誤の問題を広く社会に訴えていました。

審理の最終日には、被害者の長女が意見陳述で家族の苦しみを訴えました。

「母に手術を勧めてしまったことは、悔やんでも悔やみきれず、一生後悔の念が消えることはないと思います。手術動画には、血の海の中に、何処を削っているのかもわからない状態でドリルが突っ込まれている様子が映っていました。素人目に見ても、あれでは神経切断事故が起きて当たり前だと思います」

患者の女性自身も「痛みを治してくれ。足を動くようにしてくれ。そうじゃなければ死ぬ」と訴えているといいます。

被告のSNS投稿が炎上――「漫画のせいで起訴された」

さらに注目を集めたのが、松井被告自身のSNS上での言動です。

松井被告はX(旧Twitter)に「脳外科医竹田くんがバズって私が起訴された」と投稿していました。

この投稿について、被害者の長女は意見陳述の中で強く批判しています。

「まるで被害者家族が描いた漫画が原因で起訴されたという主張をし、被告人が自分の責任と向き合わず、被害者家族のせいで社会的制裁を受けているという構図を作ろうとしているとしか思えません」

なお、松井被告は被害者の長女や漫画を描いた家族を名誉毀損の疑いで刑事告訴していましたが、関係者によると不起訴処分となっています。

約半年で8件の医療事故――浮かび上がる組織的問題

今回の判決で改めて注目されているのが、松井被告をめぐる医療事故の多さです。

松井被告は2019年に赤穂市民病院に採用されましたが、約半年間に関わった手術で計8件の医療事故が起きていたことが判明しています。

弁護側が「一人の医師だけの責任にするのは問題」と主張した背景には、こうした事故の多発を見過ごした病院側の管理責任や組織的な問題があるとみられます。

今回の判決は一人の医師の過失に対する司法判断ですが、医療安全体制のあり方を問う声は今後さらに高まりそうです。

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