- キーワード:楽天市場 乗っ取り
- トレンド発生時刻:2026年03月20日 00:10
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2026年3月19日、警視庁サイバー犯罪対策課が「楽天市場」のアカウント乗っ取りによる不正注文被害について公式に発表し、注意喚起を行った。
2025年7月以降の半年間で寄せられた相談件数は約400件に上り、読売新聞・産経新聞・日本経済新聞など主要メディアが一斉に報じたことで、「楽天市場 乗っ取り」がトレンドキーワードとして急上昇している。
本記事では、警視庁の発表内容をもとに、被害の実態や犯罪グループの手口、利用者が取るべき対策について整理する。
中国系9店舗による「無在庫転売」の巧妙な手口
今回明らかになった不正の仕組みは、従来のアカウント乗っ取りとは異なる巧妙なものだった。
警視庁によると、中国に所在する少なくとも9店舗が、Amazon(アマゾン)・SHEIN(シーイン)・Temu(テム)・Qoo10(キューテン)といった通販サイトに出店していた。
これらの店舗は自ら在庫を持たず、注文が入ると他人の楽天アカウントに不正ログインし、さらに別の人物のクレジットカード情報をひも付けて楽天市場で同じ商品を購入・配送させるという「無在庫転売」の手法を取っていた。
注文者が支払った代金がそのまま犯罪グループの利益となる仕組みで、クレジットカード不正利用の新たな手法とみられている。
架空出品が疑われる9店舗はいずれも登録上の所在地が中国であり、商品を一般の店舗より10〜25%安く販売することで注文を集めていたという。
具体的な被害事例——缶チューハイ注文から発覚
読売新聞が報じた具体的な事例では、2025年11月に川崎市の30歳代男性がQoo10で24本入りの缶チューハイ2ケース(計7,414円)を注文した。
商品は翌月に男性宅に届いたが、実際には秋田県の30歳代女性のアカウントで楽天市場から不正購入されたものだった。
男性が注文した頃、東京都板橋区の30歳代女性のアカウントでも、配送先を男性宅とした缶チューハイ2ケース(計9,840円)の注文が楽天市場を通じて行われていた。
楽天側がこの取引の不正を検知して停止したものの、その後に秋田県の女性のアカウントで再度注文が行われ、商品が発送されていた。
板橋区の女性が警視庁に相談したことで事件が発覚し、Qoo10に缶チューハイを出品していたのは中国・上海に拠点を置くショップであることが判明した。
被害対象は幅広い商品カテゴリーに
乗っ取られたアカウントで不正購入されていた商品は、缶チューハイなどの飲料品にとどまらない。
警視庁の発表によると、以下のような幅広い商品カテゴリーが被害対象となっている。
- 飲料品(缶チューハイなど)
- ホビー用品
- 家具類
- 家電
- 日用品
AmazonやTemuといった通販サイトでも、注文した家電や日用品が楽天市場経由で配送される事例が確認されている。
フィッシングによる個人情報漏えいが起点か
警視庁は、IDやパスワードを盗み取る「フィッシング」などで漏えいした個人情報が悪用されているとみている。
一方、楽天側は次のようにコメントしている。
「不正対策の強化に継続的に取り組んでいる」「メールアドレスやパスワードが当社から漏れた事実は確認されていない。被害にあった際にはサポートセンターに問い合わせしてほしい」
つまり、楽天のシステムからの情報漏えいではなく、利用者個人がフィッシング詐欺などで認証情報を盗まれたことが被害の起点になっている可能性が高い。
警視庁が呼びかける利用者の対策
警視庁は不正購入に関与したと判断した店舗について通販サイト側に情報提供するとともに、利用者に対して以下の対策を呼びかけている。
- 通販サイトの購入履歴をこまめに確認する
- クレジットカードの利用履歴を定期的にチェックする
- 購入時に出店者情報や販売実績を確認する
- 価格が不自然に安くないか注意する
- 身に覚えのない取引があればすぐに相談する
今回の事案は、被害者自身が気づかないうちにアカウントやクレジットカードが悪用されるという点で、従来の詐欺被害とは性質が異なる。
楽天市場を利用している方は、この機会に自身のアカウントの購入履歴やクレジットカードの利用明細を確認し、不審な取引がないかチェックすることをおすすめしたい。
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